省エネガラスの製造に用いられるCs0.32WO3は、一般にセシウムタングステン青銅ナノ粉末と呼ばれる。この省エネガラスは大量のエネルギーを節約し、二酸化炭素の排出を削減するため、Cs0.32WO3は近赤外線遮蔽材料としてますます人気を集めている。そのため、セシウムタングステン青銅の合成は関連研究に重要な意義を持っている。
詳細については、
http://cesium-tungsten-bronze.com/japanese/index.html
例えば、いくつかの専門家は靜電紡糸法と熱処理によって異なる結晶相を持つ1次元セシウムタングステン青銅ナノファイバーの合成に成功した。XRD分析により、セシウム含有量はCsxWO3ナノファイバーの結晶相に顕著な影響を與えることが明らかになった。一方、セシウムをドープした酸化タングステンのXRD結果は、Cs/Wのモル比が0.1から0.6に増加するにつれて、単斜晶から混合相(単斜晶/直交晶/六方晶)へ、六方晶へ、最後に立方焼緑石への相転移を示した。SEM分析により、試料は1次元ナノ繊維構造を有し、繊維徑はCs含有量の増加とともに増加することが明らかになった。また、セシウムとタングステンのモル比がx=0.66である合成試料は中空ナノファイバ構造を有することが分かった。